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中国旅行日記 中国便所事情、または恥ずかしさの創造について:その①

すでに1ヶ月が過ぎてしまいましたが、先月中国を旅行したときのことを振り返りたいと思います。今回は少し汚い話なんで、苦手な方はご遠慮下さい。

中学時代、妹尾河童の中国旅行記を読んだことをがありました。彼はたしか80年以前の解放政策前に上海、北京と旅行したと思うのですが、その中でも鮮明に覚えているのは河童氏が上海の公衆便所を使ったときの記述です。

まずそのうらぶれた便所に入ると強烈な悪臭が鼻につく。そして、大便をする場所には、一本の3メートルほどの便器が横たわり、それを4等分する板が立てられているだけ。各個室にはドアがなく、外から入ってくる人には丸見えであり、おまけに便器は長~い一本のものなので、先頭の人がバケツの水で流すしか洗浄できない、という仕組みなのです。つまり、一番後ろの人は、前にいる人の汚物が流れてくるのが見えるわけなのです。

この話を相方(中国在住経験有)に確認したところ、彼女が昔通っていた大学の公衆便所で同じようなものがあったとのことでした。幸い、その便所の個室にはドアがあったものの、長~い便器は使われていたそうです。「一番後ろの場所を取ったならば最悪よ、、、」と憂い目で語っていました。

そこで当然、今回の旅行の最重要項目は「衛生管理」となりました。急に腹痛が起こって公衆便所に走り込むことはないようにしよう、と。私、今までにも発展途上の国々を旅行したことがあるので、汚い便所でも免疫があると自負しています。メキシコでは何故か便器の便座の部分が盗まれるらしく、泣く泣く中腰になりながら用を足したこともございます。ネパールではトレッキングの最中に腹を下し、茂みの奥に隠れて山道を行くシェルパの人々の目にふれないよう務めました。しかし、いくらなんでも、人様に自然の摂理を見せるような真似はしたくはなかったのです。

が。

もう初日から直球ど真ん中のストレートでした。どうやら四川料理で使われる唐辛子の入った油に胃が過剰反応するらしく、ちょっとでも辛いものを食べたら一時間後にはトイレに駆け込む有様でした。そんなことにお構いなく相方は頻繁に四川料理を注文し、一度などは上記の油にゆでたザリガニがどっぷり浸かった料理まで出てきました(注文したときは「小ぶりのロブスターで美味しいよ」と言っていたので期待していたのですが、、、)。

その結果、もうティッシュを片時も離さずに公衆便所を探しながら歩くようになりました。もう相方の持っていたティッシュも使い切る勢いでした。

で、そこで駆け込んでいた公衆便所はどうかと言いますと、、、。

(後半に続く)
by fumiwakamatsu | 2006-09-03 23:59 | 雑記
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