高望みをし過ぎていたのかもしれない、と悩むときがある。
この大学院に来てから一体どれだけ地に足をつけて生きてるのかわからなくなった。 当たり前だが周りの院生は皆賢い。教授陣も素晴らしい。授業も新しいことばかり学べて楽しい。 しかし、だからこそ我が身を振り返るとあまりにも卑小で情けなくなってしまう。 英語はきつい。大学から英語で教育を受けていてもまだきつい。 学んだことはあまり記憶に残らず、なけなしの知識を出そうとしてもなかなか紙上に出てこない。 例え方は汚いんだが、まるで慢性的に下痢と便秘が続いているようなもんだ。 できるだけ養分を吸収しようとしても、咀嚼してる時間もない。 そして何よりも意思疎通が出来ていない。 周りは辛抱強くいてくれているのに、それを台無しにしている。 これは言葉の問題だけじゃないけれど、言葉の壁は小さいようで大きい。 昨日、修士試験の結果が来たときは複雑な心境だった。 むしろ落とされて、とっとと日本に帰ったほうがどれだけ楽だろう、と考えていた。 しかし、実家に戻ったところで待ち受けているのは両親の憐れみの眼差しくらいだろう。 そして、その優しい憐れみが逆に苦痛に感じるようになるんだろう。 ユートピアにいるということは、逆に幸せが失われるのかもしれない。 現実のユートピアには仮想の幸せしかなくて、その裏にあると信じる本物の幸せを求めて 常に飢えてしまうのかもしれない。一体どこに行けば満足するもんなんだろうか? 一体いつになれば思考から曇りが消えるんだろう。
by fumiwakamatsu
| 2005-02-17 12:34
| 雑記
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