望郷

急に京都が恋しくなったので来週実家に帰ることにした。

と言うのも、この前母親に電話したらその後ろから我が家の犬(ボクサー)の鳴き声が聞こえてきた。長年犬を飼っていると鳴き声で何を伝えたいのか大体わかるようになる。その声は明らかに「散歩に連れてけ」とねだっていた。そして、「あいつを鴨川で泳がせねば」という変な使命感が沸いてきた。

これは勝手な思い込みかもしれないが、京都人のアイデンティティーの中核にあるのは寺社仏閣ではなく鴨川だ。南北に流れる鴨川はどこに住んでてもアクセスがいい。そして、その川辺が多目的に使える。

ちなみに時代別に鴨川の使い道を述べると、

(1)小学校時代
もっぱら犬の散歩。当時飼っていたシェパードが馬鹿だったので、川面に石を放ると泳いで取りにいった。効率よく疲れさせることができるので丁度良かった。

(2)中学時代
花火バトル。これは野球部の連中とやっていたスリル満点な遊び。2チームに別れて、両岸に自転車でバリケードを作り、ロケット花火をお互いに打ちまくる。なかには手持ちの打ち上げ花火を持って川を渡ってくるつわものもがおり、一斉砲火の的になった。たまに対岸に座っているカップルめがけてロケット花火を打ったりもした。誰も怪我しなかったのが不思議でしかたない。

(3)高校時代
語りの場。京都の高校生には安く遊べるところがないので、鴨川でだべるかボーリングぐらいしか娯楽がない。でも祇園祭りの帰りに女の子と提灯花火をしてしっぽりしたり、朝までひたすら語ったりと健全な夜遊びができた。

(4)大学時代
川沿いのカフェやバーで一服。さすがに大学生にもなると小銭が出てくるので、帰省するたびに昔の友人と鴨川が眺望できるバーやオープンカフェに行く。特に夕暮れ時に川面が赤色に染まっていくときが最高。ちなみにお勧めのカフェは出町柳にあるBon Bon Cafe。

と、まあ京都市民なら鴨川とともに娯楽を過ごした人が多いはずだ。
寺巡りなんて京都に住んでる限り誰もしないんじゃないだろうか(ちなみに自分は高校3年になるまで金閣寺がどこにあるのか知らなかった)。東京も隅田川や神田川を鴨川みたいに情緒あるよう改良してくれればなぁ、と石原知事の顔を見るたびに思う。
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# by fumiwakamatsu | 2004-07-01 15:23 | 雑記