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悪夢

b0017036_13121227.gifここ2,3日寝付きが悪い。
フランツ・ファノンの「地に呪われたる者」を再読したせいだ。
悪夢ばっかり見て、夜中に目が覚める。体もだるい。


最近、ボストン在住の日本人院生が皆将来に不安を感じている。
どうすれば自分の学問に熱中できるのかがわからなくなったり、
もう燃え尽きてしまって、自己を鼓舞する力がなくなってしまったり、
果てには「ただ三食昼寝付きの生活が欲しい」と専業主婦を夢見たり、
博士課程という長く暗いトンネルの出口が見えなくなってしまってるようだ。

ここ数ヶ月の日記にも表れているが、我が身もかなり苦しい。
帰宅して「あーつっかれったな~♪」と鼻歌のように独り言を呟くとき、
「あー、大学院辞ーめたいなあ~♪」とポロって言ってしまい、
「あれ、俺何言ってんの?」と自分の言葉を疑ってしまう。

季節のせいというのは多分にある。
外は毎日氷点下で部屋に篭りがちになる。
誰かと接していないとマイナス思考に偏ってしまう。

しかも院の研究って単独で地道にやるしかないので、
誰かに頼ろうとしてもあてにできない。ひたすら本を読んだり
実験をして、1人で結果を出してなんぼの世界である。
そのぶん、少しでも上手くいかないときがあると自己否定しまう。
他人を責めようにも責める理由がないので、己しか非難できない。
この点が会社勤めとは異なるんじゃないだろうか。

あとは鬱憤を発散する場所がないのもいけない。
特に学科の同期にはメキシコ人のE以外飲む人がいないので、
ビールを馬鹿飲みして騒いだり罵ったり裸で走ったりできる相手がない。
(昔住んでた大学の男子寮では日常でした。)
もうお酒にもっかり弱くなりビール2本飲んだら気分が悪くなる。
新橋で千鳥足になっているサラリーマンが羨ましい。

しかし、こう鬱になる条件を書いてみると
(1)暖かくなって外に出て、他人と接触を保ち、
(2)適度に非難できるような仮想敵を作り、
(3)気付いたら何も着ていない、というくらい酔っ払い
さえすれば、気分もすぐれて来るようになるんじゃないか?

後は上の条件を満たせれるほどの時間さえあれば解決するな。
一日36時間にならんかなー。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-28 13:16 | 雑記

愛情一本、Red Bull

昨日は3時間しか寝れず、8時半に起きて担当教官の主催する研究会へ。
日米関係を「親近性(Familiarlity)」と「侮蔑(Contempt)」の弁証的関係で再考しましょう、
と、同志社大学のアメリカ研究所とうちのライシャワー日本研究所で共同研究を行うそうな。
トランスナショナリズム(人・物・情報が国境を渡って移動する状態)や
ポストコロニアリズム(脱植民地化した国々と旧宗主国との政治・経済・知の位階序列的関係)
などのジャーゴンが日米という関係には中々当てはまらないので、なんとか他に上手く表せる
方法がないか模索しよう、とのことらしい。今日は今後の研究のためのBrain Stormで、
丸一日かけて日本・アメリカ研究をするボストンの研究者が集まって議論していた。

とにかく眠かった。Red Bull(アメリカ版チオビタドリンクのようなもの)を空きっ腹に注ぎ込んで
眠気を覚ましたのはいいものの、午後には効用が切れて睡魔との闘いだった。帰宅して昼寝したあとは、
山ほど残っている宿題にげんなりし、さらにもう一本Red Bullを飲んで鼓舞している。
月曜までにフロイトを200ページ読んでレポートを書かねばならないのに、まだ30ページくらい。
火曜には夏季調査奨学金の申請が締め切りで、研究計画表を書かねばならない。
今週何本Red Bullを飲むことになるのだろう、と考えると寒気がする。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-27 15:05 | 雑記

異文化交流

以前、RとRと同じ研究室にいるアメリカ人カップル2人と食事をした。
近所に日本食や日本から輸入した雑貨点などが入っているモールがある。
飯を食ってモールを歩いていると、アメリカ人の女の子が「きゃー!!何あれ?」と叫んだ。
指差す方向を見つめると、日本の土産屋さんのショーウィンドウにこけしが置いてあった。
しかも、こけしは後ろを向いていたので、たしかに木彫りのあれにしか見えなかった。
「日本のお土産屋さんではこんなものまで売ってるの?」と興奮する彼女。
「違うわよ!それはそういう道具じゃないの!ただの置物よ!」と必死で反論するR。
「うそー、だってあれにしか見えないじゃない」
「ちゃんと正面には子供の顔が描いてあるの!
もうFumi、あんた人類学やってるならちゃんと説明してよ」
と、ふられたので、「えーこちらはこけしと申しまして、バービーちゃんなどの
人形が無かったときの子供のおもちゃとして使われておりまして、うんたらかんたら」
と、とてもいい加減に説明していると、「嘘だー、これは絶対子供のおもちゃじゃなくて大人のおもちゃよ」
と反論され、信じてもらえなかった。話をしているうちに彼女の言ってることのほうが説得力あるような気さえした。

「ねー、これ買ってよ」と頼まれたときの、真面目そうな彼氏の苦笑いがとても印象に残っている。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-26 13:12 | 雑記

京都の穴場 その3

b0017036_12102093.jpgおそらく京都市内にある唯一の温泉がこの鞍馬温泉。
といっても天然温泉じゃなく、山水を温めているだけなので
たいした効用はない。しかも、少し値段が高い(1200円)。
でも写真の通り景色は最高。夏の夕暮れ時にヒグラシの
鳴き声を聞きながら橙色に染まる鞍馬山を眺めるのが、オツ。
また↓の写真のように雪が降る中温泉につかるのもオツである。


b0017036_12152552.jpg行き方は京阪出町柳駅から叡山電鉄に乗り換えて最終まで。
京都市内と言ってもかなり山奥なので一日使ったほうがお勧めです。
時間がある方は、鞍馬の手前にある貴船で降りて、昼食に川床料理で流しそうめんを食べ、
午後は義経が若い頃修行していたという貴船山・鞍馬山を結ぶハイキングコースを歩き、
鞍馬寺に向かって下山していくと、ほどよく汗をかき、疲れるので温泉がより楽しめます。
その後、休憩所にてビールを飲んだらたまったもんじゃあないですよ!
ああ、もう今すぐにでも鞍馬温泉に行きてぇ(今日のボストンは-11度)。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-25 12:24 | 雑記

京都の穴場 その2

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京阪出町柳駅を出て今出川通りの橋を渡ったところに粋なカフェがある。
元京都銀行のレンガ造りの建物を改築してできたのがこのBon Bon Cafe。
オープンカフェからは鴨川と大文字山が一望できる。夏のそよ風に吹かれながら
ここでビールを飲むのが最高にオツなのである。鴨川でバーベキューをして皆と
遊んだ後にまったりするのもいい。祇園祭りで歩きつかれた後に休憩するのもいい。
同志社大学が近いせいか、大学生向けの低価格な食事が満載。
種類豊富なパスタがお勧めです。



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室内はこんな感じ。恋人と2人で落ち着きたいときは2階へどうぞ。
土日には同志社大学のオーケストラ部の人達がカルテットを組んで演奏している。
元金庫だった場所を今はワインの貯蔵庫に改装してあって自由に見学できる。
見てよし、食べてよしのおいしい穴場だ(コーヒーは250円から)。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-24 10:42 | 雑記

京都の穴場

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京都の実家の近くにあるのがこの国際会議場と宝ヶ池。
この裏庭は誰にも知られていない穴場で、中学の頃から
よく1人で回廊の先端にあるベンチに腰掛けながら考えごとをしていた。夏場なら夜中に家を出て、宝ヶ池から昇る朝日をぼんやりと眺めていた。桜の季節には誰にも邪魔されずにピンクに染まったパノラマの景色を満喫できる。食・寺・祇園を楽しむのもいいですが、京都でしっぽり過ごされたい方にはお勧めです。行き方は地下鉄国際会館駅を下車。誰にも気付かれないように国際会館の建物を周って裏庭へと辿り着いて下さい。お勧めは夕暮れどき.
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by fumiwakamatsu | 2005-02-23 13:26 | 雑記

集団効果

ここ数週間、学部の同期とずっと一緒に勉強している。
これがすこぶる効率がいい。別にお互い何か話をすわけではなく、
ただ図書館で机を並べて黙々と本を読んでいるのだが、ライバル意識のような
ものが目覚め、集中力が増す。そして食事のときに読んでいた本の内容
についてお互い意見を交換し、また図書館へと戻って行く。

うちの学部には研究室がないので、今までずっと個別に勉強していた。
もしこれほど集団効果があったのなら去年から皆で勉強しておけばよかったな。
しかし、集中力を途切れさせずに勉強しているので、家に帰って来ると
疲れて何もやる気がなくなってしまう。これもまた問題だ。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-22 14:37 | 雑記

せっかく

あー、もう、さっき1時間以上かけて「近代化と魔術的思考」について
日記を書いていたのに結論に至ったところで停電し、全て消えてしまった、、、。
うちのアパートは築100年以上経ってるせいか電気の供給量が乏しく、
電気ヒーターとパソコンを使っているとしょっちゅうブレーカーが落ちてしまう。
したがって論文を書いてるときには電気ヒーターを消して寒さに震えながら書いている。

さっき書いてた内容をまとめると、近代教育が進んで合理的な因果関係を求めようとすればするほど、
それでは説明しきれない部分を解決するためにオカルトや魔術的な宗教が流行る、という話だった。
科学大国アメリカでは「最後の審判がやって来る」と考えている人が6割を越し、イラクで戦死した兵士の家族も、
「神が使命を果たすために息子を選んだ」というような非合理的な説明を求めてしまう、ということをうんたら書いていた。
そのような議論をイギリスの人類学者達はずっと前にしてたんだぜ、どうだ、人類学ってすごいだろう?というお粗末な結論だった。

今住んでいるアパートは暖房設備以外は完璧。
ガスで温めているセントラルヒーターはうるさいだけで全く温まらない。
そのくせ毎月高いガス代が請求されてくるので頭に来ている。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-21 15:26 | 雑記

洗剤

さっきコインランドリーから帰ってきたときに
思いっきり洗剤を自室の床にばらまいてしまった。
疲れて掃除する気にもならず、そのままにしていると、
意外と部屋がいい匂いで充満してるので気分がいい。
これなら一週間放置プレイにしてもいいな、と惰性心が芽生える。
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by fumiwakamatsu | 2005-02-20 16:13 | 雑記

The Plague of Fantasies

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”自尊心の高い男が嫉妬に狂う典型的な状況から話を始めよう。

「恋人が別の男とセックスしていることを俺はある日突然気付いた。
OK。まあいいだろう。俺は合理的だし、心も広い。
その事実を受け入れようじゃないか。
しかし、だ。
あるイメージがどうしようもなく俺を苦しめ始めた。
それはとても具体的に『彼らが何をしていたか』わかるイメージだ。
『おい、そこを舐めるのか?』『なんでそんなに大きく足を広げるんだ?』
もうこのイメージのせいで心の平穏は消えうせた。
汗が噴出し、震えが止まらなくなった。」

(中略)

現代を象徴する反作用の1つに、我々の生活を統括する抽象的概念と
具体的イメージの氾濫が対立することにより起こる反作用が挙げられるだろう。
イデオロギーが全てだった古き良き時代では、(宗教的・法的)抽象概念を
具体的な社会の現実に還元するという懐疑的順序を踏めばそれでよかった。
しかし、今日はこの懐疑的順序が逆になってしまっているようである。つまり、
具体的なイメージが抽象的概念へと結びつく過程が、我々の生きた体験を
ものの見事に構造化させているのである。”

Slavoj Zizek ”The Plague of Fantasies”
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by fumiwakamatsu | 2005-02-19 15:50 | 文化人類学