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贅沢言わせてもらいます

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もしどんな人と結婚したいと言われれば二言返事で「向田邦子」と答える。
美人、聡明、気丈、ユーモアセンス抜群。こんなバランスのとれた女性、そういませんよ。

妹の向田和子さんが出版した「向田邦子の青春」という本を昔立ち読みして写真に一目惚れしてしまった。
それから「あうん」や「父の詫び状」を読んでさらに惚れてしまった。
どれだけありふれた日常を面白おかしく描けるか、という意味では天才だと思う。
人生楽しんでやろう、ていう意気込みがないと彼女のような自信に満ちたユーモアって出せないだろう。

さっきヤフーで調べたらTBSで「向田邦子の恋文」というドラマが放映されてたことを知った。
邦子さん役が山口智子とはまたナイス配役だ。
もしどなたか見ていた方がおられれば是非感想を教えて下さい。



若くして飛行機事故で亡くなられたのが惜しくて仕方ない。
どんな男と結婚したのかは知らないが、さぞかし旦那は幸せ者だったのだろう。
こんな人と結婚できれば一分一秒でも早く家に帰りたいって思うだろうなぁ。
いいなぁ。羨ましいなぁ。こん畜生。

25歳の誕生日が近づくにつれ”結婚”の二文字に思考を支配されてきている。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-31 12:42 | 雑記

Life as an Anthropologist

「結婚してから妻と共有できる問題もあれば、逆に新しく出てくる問題もあるんだよ」
と、神妙な顔つきでDが話し始めた。夕方、同期の皆で修士試験の勉強会を終え、2人で帰っているときだった。
「今晩何するの?」と何気なく聞いた返事がこれだったので驚いた。

Dはインドネシア人。同じ留学生ということもあり人類学部で一番仲のいい生徒だ。
見た目はとても若いのだけれどもすでに34歳。インドネシアの大学で講師をしていたのだが、一念発起でアメリカに渡って来た。
フルブライト奨学金で来ている彼はハーバードから奨学金をもらっている他の学生より受給額が少ない。
従って、去年1年は奥さんを祖国に残してきた。そして生活が安定し始めた今年から奥さんを呼び寄せた。

2人とも別れる場所にまで来たのだがもっと話をしたそうだったので彼の家の方角まで一緒に歩くことにした。
Dの抱えていた問題とは子供のことだった。結婚して9年になる彼は未だにコウノトリに嫌われているらしい。
「でもフィールドワークを終えてからじゃないと子育て大変じゃないの?」と聞くと、
「その時はもう俺は40近くになってるだろ?若いうちになんとかしないとさ」と溜息混じりに答えた。
Dはインドネシア人のディアスポラを研究しているので、これからサウジアラビアとインドネシアを行き来しながら実地調査を行う予定でいる。
まったくやっかいな研究課題を選んだもんだ。それで子供も育てるなんて、、、その苦労は図り知れない。
「なるほどな」と呟きながら20代前半で博士課程に来た自分の身を少し幸福だと思えた。

話しているうちに彼の家まで来てしまったのでお茶を頂くことになった。
家に入ると奥さんのEがシンガポール人の友達と仲良く話しをしていた。
英語がままならない彼女は家に引きこもりがちだったのだが、院生の「奥様友達」が増えて日常に活気が出てきたそうだ。
以前はサリーを纏ってはにかむ彼女をDが優しく見守るっていう感じだったけれども、最近は積極的に彼女から話しかけてくるようになった。
「あとはEに仕事が見つかればいいんだけどね」と、ヴェランダの椅子に腰掛けてDは言った。
託児所で働いていた彼女にいい職がないかDは必死に探し回っている。
ようやくインドネシア人が経営するレストランで空きが見つかったので、そこで働けないか打診している。

結局、夕食までお呼ばれすることになりEがミーゴレンを作ってくれた。
レッドソックスが優勝した夜の話題になり、2人が球場近くで見かけたどんちゃん騒ぎについて話していた。
「それでね、信じられない光景を目にしたのよ!」とEは手で顔を覆いながら恥かしそうに話だした。
「人だかりができてるから見に行ったら、女の子が上半身素っ裸で男に触られてたの!」
と、服を脱ぐ真似をして話していた。
どうやら泥酔した女の子が群がる男達にサービスしてあげてたそうだ。
敬虔なイスラム教徒である彼女にはさぞかしカルチャーショックだったろう。
話の内容よりもEの話し方のほうが面白かった。

Dは銀行に寄る用事があったので帰り道を同伴してくれた。
別れる間際に、「もし赤ちゃんができたら同期の皆で交代しながらベビーシッターしてやるさ」と声をかけるとDは照れたように笑っていた。
人類学者として生きていくには一体どれほどの犠牲を払う必要があるんだろう。
そう考えながら、満月の夜空の下家路を急いだ。




おまけ

※音楽が始まるまでしばらくお待ち下さい。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-30 12:18 | 雑記

存在意義について

シベリア強制収容所で日本人に対して行われた拷問。

ある日警吏がシャベルを1つ持って日本兵5人が拘留されている牢屋にやってきた。
そのうち1人を選び中庭に連れて行く。そしてシャベルを手渡し、
ただ「穴を掘れ」とだけ命令する。それ以外は何も命令しない。
日が傾き始めた頃には5人は入れるような深い穴ができあがった。
「ひょっとして他の4人を連れてきてこの穴の中で殺されるのでは?」と疲れ切った日本兵は不安になり出した。
しかし、警吏が次に発した命令はその穴を埋めろ、というものだった。
安堵とともにはりきって砂山を穴の中に戻していく。
そして一日の労働が終了。

次の日も同じ警吏が来て同じ日本兵に同じ命令を下した。
そして、それが1週間、1ヶ月と続くようになった。
最初のうちは穴を掘るたびに殺される不安に怯えていた。
しかし、日が経つにつれ、その作業を続ける限りは生かされることに気付き始めた。

それからが拷問の始まりだった。
ただ同じ場所で穴を掘り埋めていく。
何の意味も無い労働の繰り返し。
何の意味も無い疲労の蓄積。
生かされる苦しみ。
発狂するまで3ヶ月かからなかったそうだ。
そして次の日本兵を指名し同じ作業を繰り返させる、、、、、。

人間とは逆境に追い込まれたときに限って生きる意味を作り出そうとする。
しかし、苦しんでいる最中に、生きるための手段が何の目的も生まないと気付いたときこそ
奈落に落ちていくんじゃないだろうか?

問題は、上に述べた日本兵と我々に一体どれだけの違いがあるか、だ。
意味の無い生産を同じくらい意味の無い消費で紛らわしてはいないだろうか?
充実と多忙を混同してないだろうか?

薄氷の存在意義の上に重い片足がのっかかってはいまいか?
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by fumiwakamatsu | 2004-10-29 10:07 | 文化人類学

大学院に来た代償

大学院に来てから

1.目つきがわるくなった
2.太った
3.人付き合いが悪くなった
4.女性に対して免疫がなくなった
(綺麗な人を見ると無意識に眺めてしまう)
5.笑顔がやらしくなった
6.誇大妄想する時間が増えた
7.あんなことや、こんなこと、、、グフフ
8.そのくせ自意識過剰
9.結婚の二文字がさらに遠のいた
10.少しは頭が良くなったかな

代償は大きい。




追記

祝、解呪!!!
レッドソックス対カーディナル第4戦は3-0で勝利に終わりました。
雨にも負けずキャッチボールをし、油っこいピザばかり食って応援した甲斐がありました。
今日は胃に優しくセロリを齧りながらルームメイト達と観戦してました。
86年ぶりの優勝。これでようやく安眠できるじいさん・ばあさんが増えるでしょう。
明日の新聞の死亡欄は大賑わい!!

しかし、逝く命もあれば生まれる命もあるのです。
ほら↓
b0017036_13271757.jpgRed Sox Babies!
My wife Rebecca is 10 weeks pregnant. We went for the first sonogram today, and the picture proves our unborn child is also a huge Red Sox fan!   Boston Globeより抜粋

「呪いをとく会」に参加された方々へ

ケイコさんとは話をしてたんですが、いつか我が家で祝勝おでんパーティーを致しましょう。まあ別にレッドソックスはどうでもよくて、昨日寿屋に行ったら冷凍おでんがあったので無性に食いたくなっただけです。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-28 11:34 | 雑記

ダウンスパイラル

退屈な女より
もっと憐れなのは
悲しい女です

悲しい女より
もっと憐れなのは
不幸な女です

不幸な女より
もっと憐れなのは
病気の女です

病気の女より
もっと憐れなのは
捨てられた女です

捨てられた女より
もっと憐れなのは
寄る辺ない女です

寄る辺ない女より
もっと憐れなのは
追われた女です

追われた女より
もっと憐れなのは
死んだ女です

死んだ女より
もっと憐れなのは
忘れられた女です

夏木マリ 「鎮静剤」の歌詞より

別に男でも女でも関係ないと思うけど
忘れられた存在が一番憐れというのは納得。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-27 12:07 | 雑記

アラビアンナイト

人類学部の教室には世界中に散らばった院生から寄せられる絵葉書が貼ってある。
一度、授業が始まる前に絵葉書を眺めていたら1枚だけ日本人の差出人から送られた葉書が見つかった。

オワダセツコ

小和田節子?
はて、どこかで聞いた名前のような?
家に帰ってからさっそくYahooで調べてみた。
するとなんと!

我らがプリンセス、小和田雅子さんの妹ではありませんか!

東大の文化人類学部で修士号を取った後、ハーバードの博士課程に入られたそうだ。
ヴェトナムのメコン地域でフィールドリサーチして社会主義政権のなか親族関係がいかに変容していったか調べていたらしい。
残念ながら自分が入学する1年前に論文の口頭試験を終えて卒業した。
くっそぉ~、あと一年早ければ、、、、。

ハーバードなんだからたぶんアラブの石油系王族の娘さんとかいるかも?
もし逆玉の輿とかできたらどうしよう?いくらでも魂売っちゃうよ。
痛いけど割礼だって我慢するさ。ガラパゴス諸島に別荘建てれるならさ。
フミタカ?いやいや、お義父さま、もうムハンマドと呼んで下さい!
あぁ、博士号なんてもうどうでもよくなっちゃうかも!!

等等、入学前は勝手に妄想特急に乗っていたんだが、以外と身近にロイヤルブラッドがいて驚いた。
小和田節子さんはうちの医学部にいた日本人学生と在学中に結婚されて今はビエナに住んでいるらしい。
ちっ、医者かよ、、、。

ちなみにイスラム教徒のルームメイトが授業補佐をしているクラスにはヨルダンの王子が生徒にいます。
「どう見ても生徒じゃないだろう?」って格好したSPのおっさん2人が学生のふりして一緒に授業受けてるそうです。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-26 09:32 | 文化人類学

心の植民地化

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大量殺戮→改宗→”神”の名の下に酷使→さらに殺戮→さらに改宗→さらに酷使、、、、
永遠に続くループ。中南米の原住民の9割が死亡した。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-25 14:18 | 文化人類学

Reversed Curse

コーヒーが美味い。
軽い二日酔いの朝に飲むコーヒーが一番美味しい。
渇いた喉に染み込みながら頭が段々すっきりする感覚が好きだ。

昨日は思いっきり汗をかいてビールを飲んだので
その場では酔っ払わなかったものの今朝は鈍いのが残った。

ワールドシリーズ第一戦ということでまたもや「呪いをとく会」を開催。
今回はRさんと旦那さんのMさんも参加。
5時半にチャールズ川沿いのグランドで待ち合わせキャッチボールをスタート。
皆経験者だったのでスムーズにボールが回って行く。

6時半になってようやくKさんがやって来た。
その頃にはもう暗くてボールが見えなくなったので
Kさんが10球ほどボールを投げて終了。
そしてフェンウェーパークへ。

UNO(ピザ屋)は今までで一番混んでた。
立ちながらバーのカウンターで試合観戦。
5回に突入するころにようやく席が取れた。
ここでBさんも参加してくる。

さすがに3度も同じ場所に来ていると
シーソーゲームでも一喜一憂することがなくなってきたので
しっかり腰を落ち着けて見るようになった。
試合結果は11-9で勝利。終わったころはまたもや12時半だった。

今回はRさんがカメラが持って来ていた。
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なぜグラブを持っているかというと、パスンパスンやりながら試合を見ないと
落ち着かないからなんです。

今日も右肩が激筋肉痛。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-25 00:09 | 雑記

貝拾い

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こうして一日が過ぎるのでしょうか?
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by fumiwakamatsu | 2004-10-23 23:00 | 雑記

根性論

今日から3日間ボストンキャリアフォーラムという合同就職会が行われる。
主に海外の大学に留学している人材を求めて外資・国内の企業が40社ほど集まる。
なんと参加者は5000人近くに上るそうだ。開催されるビルの付近では黒い背広で
固めた日本人がたむろし、ボストニアンは「何かでかい葬式が行われてるのか?」と勘違いするらしい。

キャリアフォーラムに参加するため、去年は大学時代の後輩2人、
今年はカナダ留学中に出会った日系カナダ人R君が我が家に泊まりにきている。

R君は去年も来たのだが残念なことに一社からもオファーがもらえなかった。
「今年は準備万全なんで大丈夫だよ」と豪語する彼は根拠のない自信家だ。
案の定、今日受けるはずだった会社のエントリーシートの提出を忘れて、
昨日の夜中2時まで必死になって書き上げていた。

彼の文章を添削しているうちにわずか1ヵ月だけやっていた自分の就職活動を思い出した。
結局テレビ局3社だけ受けて、大学院進学に転向した。
当事は「ドキュメンタリーを作って視聴者の考えを変えたい!」
と、熱い気持ちを持って臨んだのだが民放の面接では受けが悪かった。
某TBSでは3次面接まで進んだものの、

「うちの会社はドキュメンタリーなんて作ってる金も時間もないよ。」
「え、そうなんですか?」
「そうだよ。地味に警察署の記者室に行ってニュースが降ってくるのを待つだけだよ。」
「でも特番でグレートジャーニーとかやってるじゃないですか?」
「ああ、あれは製作会社に依頼してやってんだよ。君のような人はNHKに行くといいと思うよ。」
「やっぱりそうですよねぇ!僕もそう思うんですよ。」

と最後にポロっと言ってしまってから「しまったー!!」と気付いた。
もう面接官もやる気をなくして、「じゃあ、最後に何か自己PRしてみてよ」と面倒臭そうに言ってきた。
「あぁ、、、んー、えぇっと、あ!体力には自信があります!根性あります!」
「はい、では今日はお疲れさまでした」
と間髪入れず返事された。結果なぞ教えてもらうまでもなかった。

大学時代の寮には体育会系の先輩が大勢いて、
「あの人達って『君、パソコン使えるのかね?』と面接で聞かれても
『根性あるっす!熱いハートでカバーっす!』って答えてるんじゃないの」
と、よく同輩の間で茶化していた。しかし、いざとなると自分も全く同じだったのが情けなかった。

今となっては笑い草だがあの時は相当落ち込んでいた。
まあ、無事大学院に進学できたので落とされて良かったのだが。

R君も今年こそは上手くいってもらいたいもんだ。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-22 23:38 | 雑記