「夢はそれに向かって努力すればかならず実現する」

以下、とある人類学者の論文でイデオロギーの作用について述べた部分を抜粋。

「、、、イデオローグの嘘が人々に信じ られるためには、彼はほとんどの場合において嘘ではな
く本当のことを言う男でなければならない。ひとつの嘘を信じさせるために、いったいどれだけの
本当のことを言わねばならないの だろうか。おまけに彼は重要な嘘は何一つとしてつくことがで
きないのである。もちろん嘘を信じて人々が行動しても、なおかつその結果によって裏切られる
ことがないようになっていれ ば、その嘘は露見することなく信じられ続けることもありうる。

たとえば「夢はそれに向かって努力すればかならず実現する」と、心にもなく吹聴しているイデ
オローグがいて、心の中で はそんなことを信じる奴は馬鹿だ、実際にお前らのうちで夢を実現
できる奴なんか10%もいないんだと思っているかもしれない。しかしこのイデオローグの煽りに
心を動かされた多くの 人々が、自分の夢に対してより多くの注意を払い、それを状況にあわせ
て修正しつつ、その実現をひたすら目指して努力するならば、多くの人々が夢を実現させるとい
う結果に終わるかも しれない。イデオローグは、自分は嘘を言っているつもりでいても、実際に
は彼は本当のことを言ったことになってしまう。」
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by fumiwakamatsu | 2007-12-10 16:46 | 文化人類学
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