lice cake

1946年、戦後第1回の南氷洋捕鯨にGHQの監督官として同船したアメリカ人の日記を読ん
でました。占領後、初めて日本人と身近に生活するこのアメリカ人にとって、捕鯨船という場は
カルチャーショックの連続だったようです。

その1つに、正月の御節料理が出されたときのエピソード。
重箱を開けると、何やら片隅に白いぶよぶよとした物体を発見しました。そこで彼は、この得
体の知れないものをつつきながら、同じテーブルに居合わせた、片言の英語を話せる日本人
の船長に尋ねてみました。すると船長は、

「That is lice cake, you know, very sticky. We eat lice cake on New Year's day.
Lice cake is traditional food」

と告げるのです。

彼は日本人の英語がrとlの区別をつけないことをわかっていました。しかし、ただのモチなの
か、それとも本当に「虱団子」なのか、食べてみないとわからないのが辛いところです。食べる
かどうか見守っている船長の視線を気にしながらも、彼は断って箸を置いたそうです。

よく捕鯨問題は文化の摩擦だと言われますが、どこからどこまでがただの勘違いなのか、歴
史は教えてくれるような気がします。
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by fumiwakamatsu | 2007-04-07 02:06 | 雑記
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