根性論

今日から3日間ボストンキャリアフォーラムという合同就職会が行われる。
主に海外の大学に留学している人材を求めて外資・国内の企業が40社ほど集まる。
なんと参加者は5000人近くに上るそうだ。開催されるビルの付近では黒い背広で
固めた日本人がたむろし、ボストニアンは「何かでかい葬式が行われてるのか?」と勘違いするらしい。

キャリアフォーラムに参加するため、去年は大学時代の後輩2人、
今年はカナダ留学中に出会った日系カナダ人R君が我が家に泊まりにきている。

R君は去年も来たのだが残念なことに一社からもオファーがもらえなかった。
「今年は準備万全なんで大丈夫だよ」と豪語する彼は根拠のない自信家だ。
案の定、今日受けるはずだった会社のエントリーシートの提出を忘れて、
昨日の夜中2時まで必死になって書き上げていた。

彼の文章を添削しているうちにわずか1ヵ月だけやっていた自分の就職活動を思い出した。
結局テレビ局3社だけ受けて、大学院進学に転向した。
当事は「ドキュメンタリーを作って視聴者の考えを変えたい!」
と、熱い気持ちを持って臨んだのだが民放の面接では受けが悪かった。
某TBSでは3次面接まで進んだものの、

「うちの会社はドキュメンタリーなんて作ってる金も時間もないよ。」
「え、そうなんですか?」
「そうだよ。地味に警察署の記者室に行ってニュースが降ってくるのを待つだけだよ。」
「でも特番でグレートジャーニーとかやってるじゃないですか?」
「ああ、あれは製作会社に依頼してやってんだよ。君のような人はNHKに行くといいと思うよ。」
「やっぱりそうですよねぇ!僕もそう思うんですよ。」

と最後にポロっと言ってしまってから「しまったー!!」と気付いた。
もう面接官もやる気をなくして、「じゃあ、最後に何か自己PRしてみてよ」と面倒臭そうに言ってきた。
「あぁ、、、んー、えぇっと、あ!体力には自信があります!根性あります!」
「はい、では今日はお疲れさまでした」
と間髪入れず返事された。結果なぞ教えてもらうまでもなかった。

大学時代の寮には体育会系の先輩が大勢いて、
「あの人達って『君、パソコン使えるのかね?』と面接で聞かれても
『根性あるっす!熱いハートでカバーっす!』って答えてるんじゃないの」
と、よく同輩の間で茶化していた。しかし、いざとなると自分も全く同じだったのが情けなかった。

今となっては笑い草だがあの時は相当落ち込んでいた。
まあ、無事大学院に進学できたので落とされて良かったのだが。

R君も今年こそは上手くいってもらいたいもんだ。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-22 23:38 | 雑記
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