じつは本当の話なんだよ、というオチ

「モーターサイクルダイアリーズ」と「シティオブゴッド」。

ふと、昔見たこの2つの映画のことを思い出しました。この2つの映画、映像の構成が
たまらなく格好いいのは御承知の通りですが、もう1つ共通点があります。それは、映画の
ストーリをフィクションだと思わせておきながら最後のエンディングカットのところで、
「え、これ本当の話だったの?」と実在の出来事だと裏付ける映像を載せているのです。

例えば、「モーターサイクルダイアリーズ」ではゲバラと友人のアルベルトが一文無しで
ある南米の町に辿り着き、たしか巡業の医者だと偽って新聞に載り、一時のお金を得る
シーンがあります。そして最後に実際そのときに載せられた新聞の記事が出て来ます。
また、「シティオブゴッド」では、スラム街で抗争するマフィアのリーダー格の男が
刑務所から出所するときにテレビでインタビューされます。あまりにも血なま臭い内容の
ストーリーなのでフィクションだと決め込んで見てましたが、これもエンディングカットの
部分で実際にインタビューされていたときの映像が流れます。

この意外性の出し方が上手い。同じようなことを民族誌でも出来ないかな、とふと
考えておりました。99%、これはフィクションなんだ、という物語的書き方をして、最後に
「じつは本当の話だったんだよ」というオチを付ける。格好いいじゃないですか?でも
ドラマ性のある場でフィールドワークすること自体がものすごく難しい話ですわな。
それに民族誌だと読者も”真実”だと想定して読んでますので、同じ効果を期待する
のは無理ですかね。小説でしか無理かな。でもやってみたい。

さきほどネットで調べたら、じつはこの2つの映画、同じ人が監督したり総合指揮を
してました。どうりで映像もオチも格好いいわけですな。
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by fumiwakamatsu | 2006-12-19 01:50 | 文化人類学
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