今週の水曜日にジェームズ・クリフォードが東京で講演するそうです。
http://www.i-house.or.jp/jp/ProgramActivities/academy/index.htm 全く関係ない話なのですが、先日、友人ととある水族館に行って参りました。 そこには鯨の骨格の標本が天井から吊り下げてあり、それを見ながら 「ああ、あれはセミクジラやな。泳ぐのが他と比べると遅くて、殺した後も 体が浮くから日本の沿岸で昔から良く獲られてたんよ」と、口にしました。 その後友人は「なんで骨見ただけで種類がわかるの?」と聞いてきました。 「いや、体全体と比較して手鰭が以上に大きいのと、頭の部分がずんぐり 丸くなってるでしょ?」と答えると「でしょ?とか言われても知らないから」と 言われました。説明を読むと確かにセミクジラでありました。 これがgoing nativeというやつなのでしょうか?研究で鯨の骨格標本を 文献や博物館などで見ているので、骨だけ見て大体どの種類か特定できる ようになってきました。EPがアザンデの妖術を研究していたときは、夜中に 火の玉が通り過ぎるのを確かに見た、と記述しておりましたが、調査対象者の 認識枠組みが移入されてくると普通の人が見えないものが、徐々に見えて くるようになるものなのでしょうか?人類学者の方々は本当は色んなものが 見えているけれども、それを口にすると一般人に引かれるから口にしていない だけなのかもしれません。
by fumiwakamatsu
| 2006-12-10 23:06
| 文化人類学
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