奨学金という呪い

奨学金暮らしというのは辛いものです。

自分の貰った奨学金は一度に全額支給されました。従って、後は減る一方。
大学院でTAをやっていた頃は、月末苦しくても次の月には生き返る喜びが
ありました。しかし、今は口座の残高を見る度に少しずつ減っていくだけで
あり、溜め息しかでません。決して無駄遣いしているわけではないですが、
このペースで行くと後どれだけ日本に滞在できるのか、不安に駆られます。
出費に見合う生産性があることをしているのか、常に問い直してしまいます。

人類学は所謂「発展途上国」と呼ばれる地域を中心に研究してきましたが、
よく考えるとフィールドワークという文献調査やアンケートと比べると時間的に
非常に非効率な方法手段を用いることができるのは、金銭的に「発展途上国」
でしか無理なのではないでしょうか?。よく、「フィールドワークは1年じゃなくて
3年くらいやらないと駄目だ」と言う方もいますが、正直、日本では奨学金に頼る
だけでは絶対無理です。日本を研究する人類学者の中に、会社や学校で働き
ながらそこを調査対象とする人達が多いのも納得です。自分の得している
部分と言えば新たに言語を学ぶ時間を割くことができるくらいでしょうか。

道ばたで「求人広告」を見てしまうとつい立ち止まってしまいます。
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by fumiwakamatsu | 2006-12-01 01:53 | 文化人類学
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