たどり着くまでには

今年からライシャワー日本研究所でポスドクをしているAは
上野のホームレスコミュニティーで実地調査を行い博士論文を書いた。
ずっと前の日記でも書いたのだが、彼女のアプローチは学部時代に
新宿のホームレスについて書いた自分の論文ととても似ていた。
なぜ、メーン州の片田舎で育った彼女と京都の盆地で育った自分が
似たような場所で同じ研究課題とアプローチに行き着いたのか。
よく考えると不思議だ。

しかし、この前とあるパーティーでAと話したら似た点が多くて面白かった。
まずお互い5人兄弟の末っ子。食い意地がはってご飯を残さない。
アウトドア系の服が好き。皆着飾ってるのに2人だけNorth Faceのフリースを着ていた。
方向音痴のくせして散歩大好き。迷ってる間に出くわす偶然が好き。
慈善事業やボランティアなどは一切やっていない。純粋に研究目的でホームレスに接していた。
ホームレスに書かれた既存の論文を読まずに都市形成、空間の記号学に関する論文を読んでいた。

たとえユダヤ系アメリカ人女性と日本人男性という差はあれど
行き着いた先が同じになってしまったのもわかる気がする。
先を越されたのが悔しいが、今は彼女の論文を強化させるために
日本語の文献で使えそうなものを教えてあげている。
来年には出版予定でいるのでいい本に出来上がることを祈っている。

追記
高校の頃好きだったRandyというスウェーデンのパンクバンドがKarl Marx and Historyという曲を歌ってました。
タイトル負けしてますが、聞いてみてください。

さらに追記
只今夜中の1時半。延長12回、さきほどOrtizのサヨナラホームランで
レッドソックスが勝ちました。去年と同じ筋書きならここから3連勝してくれるはずです。
外野席で「Just Once Before I Die」と書いたサインを持つおばあさんが映って切なくなりました。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-18 08:36 | 文化人類学
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