一般教養を教えること

今学期TFをしている授業は「東京」。ずばりその名の通り、日本について
何も知らないような学部生に東京について知ってもらおうという一般教養の
授業である。生徒の出身学部は生物、経済、音楽など多岐にわたるのだが、
ようは文系の生徒が1人もいない。中には漫画やJ-Popなどに元から興味が
あり、趣味の延長で履修している生徒もいるんだけれども、大半は取りたくない
けど選択必修なので仕方なく取っている生徒がほとんである。おまけに授業を
受け持っている担当教官の格付けが高いので、ただそれだけの理由で他の授業
を取るよりはまし、という感じの生徒が多い。

まあ皆気楽に構えているのでディスカッションではよく話しをするんだけども、
少し堅い話になると全く黙ってしまうのが痛い。例えば、3週間前にホステス
クラブについて書かれた民族誌を読ませると、かなり自主的に発言していた
のだけれども、今読んでいる築地の民族誌となるともう一方的にこちらが説明
して終わっている。読んだかどうか確認するような簡単な質問を投げかけても
返事がないので、途中で話題を変えてオタクの話をすると、皆一斉に話をする
始末だった。仕方がないと言えば仕方がないのだけれども、生徒の興味とこちらの
教える意義を一致させるのが難しい。何か高尚な話をするよりかは、彼らが知って
いるステレオタイプな日本のイメージを無くすようにできればいい、と思うしかない。

唯一の慰みは本当に日本が好きで仕方のない生徒が次から次へと自分の趣味
について熱く語ってくれることである。ある生徒とアニメの話を少しすると、次の週に
「フミ、是非これを見て」と言って、なんやらわからん秋葉系のアニメDVDを渡された。
「日本人ならば皆こういうアニメ見てると思われてるんだろうか?」と下げてしまった
目標すらも疑問視せざるを得ないんだが、苦笑いするしかない。
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by fumiwakamatsu | 2006-04-20 16:21 | 雑記
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