スーパー教授

Michael Herzfeldという我が学部の看板教授がいる。

イギリス出身の彼の専門分野は、ナショナリズム、官僚制度、社会的詩学、西洋の”構築”など。
大抵の人類学者は生涯同じ場所で実地調査を続けるのだが、この人の場合は3カ国(ギリシャ、イタリア、タイ)にも及ぶ。
植民地化されたことはないが、先進国の一員として迎えられてもない国でどのようなナショナリズムが起こるか、
ということに焦点をあててるので、3カ国をまたがって(しかもどの言葉も流暢に話す)比較研究をしている。

50歳という若さで今までに出版した本は9冊。
タイプしている時間が勿体無いのでマイクに語りかけて録音し、テープを出版社に渡してタイプさせている。
しかも文体が流麗で密度の濃い理論を織り交ぜた本ばかり。

渡米する前から入学祝いのメールを戴き、しかも著書を読んでいたので、
さぞかし文体通り素敵な紳士なんだろう、と会える日を楽しみにしていた。

そして、いざ会ってみると









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こんなだった。
紳士っていうかマフィアだ。地中海で調査すると風貌もこうなるのかもしれない。
しかも前頭葉が発達しすぎているのか、異様におでこがでっぱっている。

彼のオフィスに入ると、ひたすら独自の理論について一方的に話しだし、5分だけのはずが1時間になってしまうことがしばしばだ。
従って、彼に捕まらないようにオフィスの周りにはできだけ近づかないようにするのが院生の間で暗黙の掟となっている。

いい教授なんだけど少し灰汁が強すぎる。
まあ、でも、落ちこぼれの自分にも優しく接して下さっている貴重な存在だ。

※追記
リンクに大学時代の友人2人追加しました。
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by fumiwakamatsu | 2004-10-05 12:23 | 文化人類学
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