去年に引き続き昨日は馬のコンサートへ行ってきた。

今回は彼1人でチェロを弾くのではなく、中国から中東に渡るシルクロード
沿いの民族音楽をアンサンブルで演奏して行くという趣旨だった。驚いたのは
アゼルバイジャンの音楽になったときである。スーフィー教徒の画家が音楽に
合わせて水彩画をその場で書き上げ、舞台の上に掲げられた巨大なスクリーンに
その絵が写し出されていた。白の印画紙に黒いインクをスポイトで垂らし、シャッシャッと
指の裏側で伸ばしながらリズム良く描いて行く。砂漠の中に聳え立つ城、パラソルのように
服を広げて回るスーフィー教徒、女性の踊り子などなど、まるで映画のコマを見ているようだった。

その後、イランの楽隊の演奏に合わせて馬さんがチェロを弾いてたのも良かった。
名前は知らないけれども馬頭琴のような楽器があり、渇いているのにとても深い音が
出るのが印象的だった。イランの楽隊は楽譜など見ずに、皆好きな音をヒョイヒョイ出し
ていた感じだったのだが、それなのに何故か調和がとれているのが不思議だった。逆に
馬さんと連れのバイオリニストの演奏のほうが、何か楽譜に縛られて物足りない気がした。

しかし、馬さんのすごいところは横滑りしながら主旋律の中に入ってくる点だ。
上手く説明できないんだが、主旋律が盛り上がった場所とは少しずれながら別の盛り上がり
を作っているという感じである。他の楽器を一番下のところ(音程の低さではなくて)で支えなが
らも独自の存在感を保っているのがすごかった。うーん、しかし、活字で説明しても何も伝わら
ないですな。「ヨーヨーマ;シルクロードジャーニー」というCDを是非聞いてみて下さい。
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by fumiwakamatsu | 2005-10-01 15:59 | 雑記
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