スーツ

今日は奨学金の授与式を兼ねたWeatherhead Centerのフェアウェルパーティーへ。
キャンパスの近くにある政治学部の教授宅で開かれたんだが、やはり度肝を抜く豪邸だった。
広い庭園では雇われた召使いさん達がオードブルとドリンクを配り、ドレスとスーツで着飾った人で満杯。
こちらは昔使っていた就活スーツで挑む。2年前はベルトを使わないと履けなかったズボンが
今やキュウキュウで苦しかった。大学院生活で犠牲になった自腹を憐れむ(言い訳だな)。

さて、いざ受賞式となり、前もって送っておいた自分の調査計画が読まれるのかと緊張していた。
しかし、「Making of Scientific Whaling in Japan: Ecology, Science and Cultural Nationalism」
というタイトルを発表して終しまいだった。何じゃそりゃあ?こっちは徹夜して書いたんですよ!
と突っ込みたかったが精一杯の作り笑いを浮かべて発表してくれた教授と握手を交わす。
よく考えたら今日のパーティーには日本の官僚さん達が来ていたので、ナショナリズムについて
書かれたあの調査計画が読まれるはずはないのもごもっともだった。いや、ただたんにわかりにくい
調査計画だったから、自分が恥ずかしい思いをするのを慮ってくれたのだろうか?まあ、どーでもいいや。

その後、プリンストンから来ていた文化社会学を専攻している日本人の院生と話をしていた。
彼女は遺伝子操作食品の浸透を日本・アメリカ・フランスとで比較研究しているそうだ。
「こういう場で自分の研究について説明するのって骨折れますよね。実証主義が全ての政治科学の
人間に構築主義的な立場を取る私達の研究を説明しても眉しかめられるだけですからね」
と仰られていた。まさしくその通り、と水を得た魚の気分だった。ほんと骨が折れて参る。

やはり居心地が悪かったので食うもの食って途中で退散してきた。帰り道に近所に住む同期の家に寄る。
初めて見るスーツ姿の自分に「何、今日デートだったの?」と一言。人類学部内ではスーツを着る
機会は一切ないのでよほど異様に見えたようだ。その後は進まぬレポートにさんざん2人で愚痴をたれ、
幾分気分が楽になった。もはやどの教授に延長届けを出すかだな、と2人で戦略を練る。

はぁ〜しかし帰宅しても全くもってレポートが進まない。
「同情するなら金はいらないから延期をくれ!」と叫びたい。
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by fumiwakamatsu | 2005-05-15 14:15 | 雑記
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