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系譜

ここ数日、日本研究をしている人類学者の大御所が押し寄せている。
今日はStanfordのベフ教授やUCSDのTunner教授と夕食。

ベフ教授はテッド(指導教官)の指導教官(すでに70歳を超えている)。
学部時代に書いた論文ではよく引用させてもらってたので話ができて感激だった。
テッドが自分を紹介してくれたときに「This is your "magodeshi,” Fumi」と言ったので吃驚。
そして捕鯨について研究している、と言うと「そりゃ誰かさんが仕組んだトピックだな」とベフ教授。

今まで意識したことなかったが、文化ナショナリズムや捕鯨というトピックを選んだことで
彼らの系譜の中に位置づけられてしまうのか、と思った。しかしこれらのトピックを選んだのは
過去に自分が学んで来たことをいかに応用できるか考えた末で出て来た結果なのに何かしら
指導教官の意図が働いてるように思われたりするのは困る。実際、ホームレスから捕鯨に
興味の対象が移ったとき、テッドが過去に捕鯨についての調査をしていたことなど全く知らなかった。
まだ心配することではないけれど、学会で発表するような段階になれば「〜派」のような型にはめられて
自分の研究が評価されたりするんだろうか?まあそんなこと気にするならエヴァンズ・プリチャードの
ように指導教官に何言われようが徹底的に自分の好きな事だけをやればいいだけの話だな。
by fumiwakamatsu | 2005-05-07 13:42 | 雑記
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