地元

この4月から京都に住み始めた友人Ashidaの日記に、実家の近所にある円通寺の話が載っていた。
鞍馬方面に抜ける幹線道路とそれに伴うビルの建設で、庭園・建築・比叡山のバランスを保った
円通寺の借景が害されることを嘆いている。「京都市が、、、市街地でもない郊外の岩倉でさえ
開発を優先して文化遺産を守れないということは」外国人が聞いたら驚くだろう、と締めくくっていた。

恥ずかしながら、18年間岩倉に住んでおいて円通寺に行ったことがない。実家から歩いて行ける
距離なのに未だにどこにあるかもよく知らない。岩倉で生まれ育った住民なら大多数が同じだと思う。

Ashidaには申し訳ないんだが、結論はむしろ逆で、京都郊外の岩倉だからこそ文化財なんて誰も気にせず
開発優先で町が動いていくものだと思う。近所にある寺にわざわざ金を払ってまでして景色を楽しむ、
なんて考えは地元住民なら普通起こらない。交通の便が良くなり、新興住宅が増え、商業が栄えることを選ぶ。
京都市内のように観光名所に地域産業(お土産屋やレストランなど)が依存しているなら住民意識も高まるが、
岩倉のような郊外だと、集客力が乏しい名所のために市や住民が何か働きかけるようなことはしないだろう。
むしろマクドナルドやカラオケボックスが一軒でもできてくれると娯楽不足の住民は喜んでしまう。

その証拠ではないが、円通寺の近くには以前も書いたモヒカン山がある。
バブルで踊っていたときは乱開発など誰も気にかけなかった。ようやく今になってこの無惨な姿を消そうと、
再開発の整備を計画している。しかし、この前帰省したときに発見したのだが、京都駅にあるお土産屋には
「モヒカン山饅頭」としてこの山を形どった饅頭が売られていた。何でも金になるもんだ、と感心した。

こく書くと典型的な京都の保守的住民のように聞こえてしまけれども、地元住民の意識の低さを
強調するために書いてみました。そんなもんよ、Ashida.
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by fumiwakamatsu | 2005-05-03 15:39 | 雑記
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