Mさん全米デビュー

以前にも紹介したMさんとR。
先週の金曜の夜、自宅で勉強していたら突然呼び出しがかかった。
「柔道の練習して腹減ったから肉食うぞ、肉!!」と電話の向こうで
Rが捲し立てるので断ることもできず、近所の韓国料理屋へ焼き肉を食いに行った。
Mさんと会うのは2ヶ月ぶり。「お元気そうで」なんて言う必要もなく元気だった。

注文を2人に任せると驚くほど次から次へと頼んで行く。
「も、もうその位でいいにしましょうよ」と、止めにかかると、
「うるさいわね!あんた男でしょ?これ位で文句言うんじゃないわよ。」
と、Mさんに怒られた。その前にあんたら女だろ、と言いかけたけどやめた。

肉が運ばれて来るとすごい勢いで2人は鉄板に並べて行く。
普段焼き肉屋に行くと肉奉行になるのだが、入る隙間もなかった。
焼けるまでの間、肉を眺め続ける2人。するとMさんが突拍子もないことを聞いて来た。

「ねえ、フミ君」
「はい」
「スッピンの私、どう思う?」と言って自分の肩に手をかけてくる。
(Mさんは練習後、シャワーを浴びて化粧をしてなかった。)
「あ、もう肉焼けてますよ、肉。先に食べて下さいよ。おいしそー。」
「ちょっと、ちゃんと答えてよ。どう思う?」(少し猫なで声で)
「ちゃんと『スッピンもかわいいね』って言ってあげなよ」とRが横入り。
「ねえ、どう思う?」とMさんはしつこく食いさがる。
「あー、うーん、えー、そうですね、熊殺せそうですね。」
「てめえ、何段だ?煮るぞ、コラ。」(※前回の日記を参照にして下さい)

と、まあこんな感じで楽しく焼き肉を頬張っていた。
話は先月Mさんが出場したフィラデルフィアの国際柔道大会に移る。
驚きはしなかったがもちろん重量級で優勝したそうだ。決勝戦には
全米2位の選手が出て来たが秒札で一本勝ち。まあ、そうだろうな。
「あんな奴、東海大で言えば100人中99位よ。」とMさんは決め台詞。
試合後、オリンピックのコーチが強化合宿に参加しないかと誘いにきたそうだ。
Mさんは必死で自分が大学院生であることを伝えたけど信じてもらえなかったらしい。
「まったくこんなか弱い女子学生なのに。失礼しちゃうわ。」と言っていたが、
あえて突っ込まなかった。そう言う本人は学校と被ってなければ参加したそうだ。

話がRの近況に。Rの指導教官がテニュア(終身雇用)を取れなかったので、
ひょっとしたら教授と一緒に大学を移るかもしれない、と暗い調子で話始めた。
他の教授の下で研究するのは死んでも嫌なのでボストンを離れることは確実だそうだ。
「そっかー、それは残念やな。貴重な日本人仲間なのに。」と同情していると、Mさんは
「じゃあ、あんたのベッド私にちょうだい」とずけずけと言ってきた。
それに同調して自分も「あ、じゃあ俺はあのソファーが欲しい」と言い始める。
「ソファーも私のものよ。フミ君は他ので我慢しなさい。」
「えー、じゃあ机かなあ、あとRのテーブルもお洒落やったよな?」
「机も私のよ。」「何言ってんすか、Mさん欲張りですよ。」
ここでRが「あんたら同情の欠片もないハイエナね」と呟く。
その後はとにかくRに肉を食わせて元気づけていた。

食べれるはずがないと思っていた量を見事に平らげた。
「確実に2キロは太りましたよ」と感想を言うと
「なにそれ?私へのあてつけ?爪割ろうか?」とMさん。

久しぶりにテンション高く話しをした一日だった。
この2人といると学校の憂いも忘れることができるので楽しい。
でも「あー、気合いでワキ汗タキってきた!」と
肉をを食い始めるときに言うのは止めて欲しかったな。







<追記>
この話はところどころフィクションです。
が、最後の一言は本当です。
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by fumiwakamatsu | 2005-05-02 18:57 | 雑記
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