空中殺法は何処へ?

4年前にメキシコ旅行したときのこと。
最終日の晩にだけメキシコシティーにある日本人専用のドミトリーに泊まった。
これが安さ・綺麗さ・心地よさのどれをとってもそれまで泊まった安宿よりよかった。
滞在している人も旅行者よりかは長期の人が多く、むしろ本当に寮みたいだった。

グアテマラで青年海外協力隊をやっていて、メキシコに休暇で来ていたSさんという方と
仲良くなりビールを大量に買ってきてドミトリーのキッチンでしこたま飲んでいた。Sさんは
搾乳方法を教えるためにグアテマラに行ったのに牛がいなくて何故かサトイモの栽培方法を教える羽目になったり、
現地では中国人と間違えられて「Chino Meco!(中国人のホモ野郎!)」と侮蔑されたり、などの苦労話をしていた。

2人ともだいぶ酔っ払った頃、体格のいい女の人がキッチンに入って来て、何も言わずにテーブルに座り、
ひたすらプロレス雑誌を読み始めた。気まずい空気が流れたので、Sさんと目配せした後、「こんちは」と声を架けてみた。
すると向こうは雑誌から目も上げず「どうも」と野太い声で返事してきた。その声でもう確実だったので、勇気を出して
「あのぅ、プロレスやっておられる方なんですか?」と恐る恐る聞いてみた。雑誌から離された鋭い視線で眉間に
風穴が開くかと思った。「ええ、まだ見習いですけど」とまた野太い声。もう興味津々だったので質問攻めで場の空気を和らげた。

プルレスラーNさんはメキシコに来て2年目。現地の団体で住み込み修行しているらしい。何故メキシコを選んだのか、
と聞くと、「メキシコは空中技がすごいから」だ、そうだ。メキシコプロレスはリング外にマットを引いてないので、
場外乱闘になるとポールから飛び降りて攻撃する技で相手を倒すことが多い。その空中殺法の多様さ・華麗さに
魅せられてわざわざ日本を離れて修行に来たそうだ。男っぷりのいい気さくな方だったので、その後は会話が盛り上がった。

なぜか今日このことを思い出して、ネットでNさんを検索してみた。
やはりリング名は別なのか、検索には引っかからなかった。女子プロ団体のHPを
調べてみると、Nさんらしき人はいたものの濃いメイクのせいで判断がつかなかった。
一体、彼女は空中技をマスターして無事日本に凱旋帰国したのだろうか?それとも
そのままメキシコに骨を埋めたんだろうか?あのときメールアドレスでも聞いておけば
良かったな。ってパソコンなんて絶対使ってなさそうだったけど。

ネットサーフィンのついでに面白いサイトを見つけた。
127kgの成長日記。復帰を果たしたダンプ松本のサイト。
あと、ダンプの弟子である蠍ちゃんの日記もお勧め。
2人とも文章の節々に垣間見れる乙女心がかわいらしい。
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by fumiwakamatsu | 2005-04-12 12:39 | 雑記
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