Arna's Children

風邪をひいてしまい勉強ができない。
今日は図書館に行くも頭が呆然として全く集中力がなかった。
-20度の寒さには耐えていたのになぜ暖かくなると風邪をひくんだろう。
宿題の山を残しながら、今夜は友達から借りてきた「Arna's Children」を見た。

Arnaはパレスティナ人と結婚したユダヤ人のおばあさん。
イスラエル軍の占領に対する反対活動でノーベル平和賞を受賞。
賞金を使って、俳優である彼女の息子と一緒にジニン難民キャンプで演劇学校を作る。
パレスティナの子供達に演劇を通じてイスラエルに対する怒りと憎しみを表現させようとする。
そしてその子供達が成長していく姿をArnaの息子が撮影していく。

劇団にいた4人の男の子のうち生き残ったのは1人だけ。
Arnaも95年にはガンで亡くなり、彼女が建てた学校も閉鎖された。
結局、子供達は武器を取ってイスラエル軍の占領に対抗するようになり、
自爆兵として志願したり、戦闘中にイスラエル兵に撃たれて死んでいく。
そして最後の1人が殉教した仲間を称えるポスターをキャンプの家の壁に貼っていく。

幼少の頃は無邪気だったのに何故子供達は武器を取るようになったのか?
などと言いたいところだが、このドキュメンタリーはそんな単純なロマン化を否定している。

例えば、Arnaの息子が男の子2人に向かって「イスラエル兵の真似をやってみろ」と命令して撮影する。
最初のうちはふざけて取調べの真似をするが、兵隊役の子の暴力が段々とエスカレートしていき、
完全に切れた興奮状態になってからようやく大人が止めに入る。

こう書くと幼少時のトラウマが引き金になって暴力に走ると思われるかもしれないが、そうでもない。
自爆兵を志願した青年は、イスラエル軍の爆撃を受けた小学校に救済に行き、病院まで担ぎこむ途中で
少女が息絶える、という経験をする。その日以来、彼は笑顔を見せることがなくなり親や親友にも内緒で自爆しに行く。
親に送る最後のメッセージとして撮影されたビデオには、息途絶えた少女の写真が背後に飾られていた。

生き残った青年の母親が殉教しようとしない息子を叱責するシーンがある。
「他の息子達は皆戦闘で死んだのに、何故お前はそんなに臆病なのか?地獄に落ちるぞ!」
そう叫ぶ彼女の顔はロケット弾を受けたときの火傷で黒くただれていた。
最後は小学校で子供達がカメラに向かい叫ぶシーンで終わる。
「神は偉大なり!自由か死か!神は偉大なり!自由か死か!」

What does it mean to live with what would otherwise be unbearable?
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by fumiwakamatsu | 2005-04-01 14:53 | 文化人類学
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