神、舞い降りる

明日に続くと書いて続けてためしがなくてすみません。
今週は多忙に多忙を極めて腰を落ち着けて考える暇がありませんでした。
前の続きは気が向いたから書く予定(これもかなり曖昧)なので以後お見知りおきを。

さて。

ジムのジョギングマシーンを使っているときはあまりにも退屈なので
今日はMDプレイヤーを持参していった。そしたら入っていたMDが
なんと夏木マリの「13シャンソンズ」だった。運動するときは爽やかなパンクか
クラブミュージックに決めていたのに、昭和の退廃美と女の怨念が篭った曲ばかり。
汗だくになってはぁはぁ言いながらダウンスパイラルなんて聞いてるとシュールな気分になった。

途中で隣にいるエジプト系アメリカ人の同期Aと話だす。
息切れして苦しいのにAは最近読んだエジプトの民族誌の内容を話し始めた。

「エジプトでは近代教育の世俗主義とさ、ハァハァ、イスラムの原理的な、ハァハァ
教えが拮抗しててさ、ハァハァ、新しい科学的発見が宗教的解釈に置き換えられたりするんだよ」

「(もう話すのすらきついのに)例えばどんなの?」

「例えばなんだけど、フゥフゥ、病院に置かれている心拍数図る、ハァヒィ、
波打ってる計測器みたいなやつあるじゃん?(ここでしばらく息切れ)
あれが初めて導入されたとき、ハァ、神学者が、ハァ、『それ見たことか、
この波はアラビア語でアラーって書かれてるじゃないか!神は遍在しているんだ!』
(また息切れで中断)って唱えた記事が新聞に載ってたんだってよ、フゥー」

そのとき、丁度ジョギングマシーンに心拍計測器が付いていて波打ってたので

「(指さしながら)俺アラビア語わからんけど、ハァ、これが、ハァ、『アラー』、なの?」
「フゥ、そう読める人には、ハァハァ、そう読めるそうなんだ、ハァ」
「ふーん、ハァ、俺の心拍数にも、ハァ、神が宿ってるんだな、ハァ」

ここで最後の峠を迎えたので2人とも黙ってジョギングに集中。
終わった頃にはもう立てないほど憔悴していた。

床に寝転んで天井を見ながら
「アラーは偉大なり、か」と
日本語でつぶやいていた。
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by fumiwakamatsu | 2005-03-11 15:14 | 雑記
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