The Plague of Fantasies

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”自尊心の高い男が嫉妬に狂う典型的な状況から話を始めよう。

「恋人が別の男とセックスしていることを俺はある日突然気付いた。
OK。まあいいだろう。俺は合理的だし、心も広い。
その事実を受け入れようじゃないか。
しかし、だ。
あるイメージがどうしようもなく俺を苦しめ始めた。
それはとても具体的に『彼らが何をしていたか』わかるイメージだ。
『おい、そこを舐めるのか?』『なんでそんなに大きく足を広げるんだ?』
もうこのイメージのせいで心の平穏は消えうせた。
汗が噴出し、震えが止まらなくなった。」

(中略)

現代を象徴する反作用の1つに、我々の生活を統括する抽象的概念と
具体的イメージの氾濫が対立することにより起こる反作用が挙げられるだろう。
イデオロギーが全てだった古き良き時代では、(宗教的・法的)抽象概念を
具体的な社会の現実に還元するという懐疑的順序を踏めばそれでよかった。
しかし、今日はこの懐疑的順序が逆になってしまっているようである。つまり、
具体的なイメージが抽象的概念へと結びつく過程が、我々の生きた体験を
ものの見事に構造化させているのである。”

Slavoj Zizek ”The Plague of Fantasies”
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by fumiwakamatsu | 2005-02-19 15:50 | 文化人類学
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