いつも雪が降るときは吹雪くように降るのだが、
今日はサラサラと雪が舞っていて綺麗だった。 レポートを書く手を休めてはワイドナー図書館から 見える雪化粧のキャンパスを一望し、ボーッとしていた。 京都の実家の近くには鞍馬温泉という露天風呂がある。 雪山に囲まれて沈む夕日を眺めながら温泉に浸かる、という 極上コースを堪能したくて仕方なくなった。 ああ、温泉、、、、。ボストンでは叶わぬ夢ですな。 しかしバーモントまで行くとスパがあるそうなので、 休みに入ったら一人でもいいから行こうかな、と考えている。 ところで、今日は上智にいたときのアメリカ人の指導教官から 「元気でやってるか?」という内容のメールが来た。 なんていいタイミングでメールをくれるんだ、と感激した。 大学院に進学するかどうかで迷っていたとき、先生はずっと背中を押し続けてくれていた。 「自分に才能があるかどうかわかりません」と明かすと先生は自分の半生を語ってくれた。 大学にはサッカーの推薦で入り、強制退学間近の成績しか取っていなかったそうだ。 しかし、ハイデガーの哲学の授業で急に勉強に目覚め哲学と人類学を同時専攻する。 卒業後は仕事を転々とし、最終的にはおじいさんと一緒に食用ナマズの養殖場を経営していたそうだ。 毎日ナマズを眺めているうちに、急に図書館の匂いに飢えて来て大学院に行くことを決心した。 そしてシカゴ大学の博士課程に入り、東京でフィールドワークを終えたあと上智で教え出した。 もう40を越してるのだが2年前にようやく博士号を取得し、次はアメリカの大学に移ろうと企んでいるようだ。 人類学・社会学の教授は変わった経歴の教授が多かった。 スペインのサーカス団で働いていた教授やアメリカ南部で 新聞記者をしていたけどユダヤ人差別がひどくて大学院に行った教授など 皆、大学院に入る前に色んな人生経験を積んだようだ。 今でも指導教官とは年に2,3回はメールのやり取りをするのだが、 「辛くなったときはいつでもメールしなさい」と気軽な態度で接してくれるのが嬉しい。 今日は「修士修了試験に受かったときにはまたメールします」と返事しておいた。
by fumiwakamatsu
| 2005-01-06 12:18
| 雑記
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