笑顔のない友情

昨日の議論が尾を引いたため今朝ゲルマンにキャンパスを案内していても会話は少なめだった。
一度根本的な部分で対立してしまうと、もう深みにはまらないよう表層の話しかできなくなってしまう。
ゲルマンが市内を観光している午後は自宅で勉強し、夜からPark Stにある教会で落ち合うことにした。

その教会はボストン最古のものの1つで、一番最初に奴隷制度反対を唱えたそうだ。
上智ではカトリックのクリスマスミサを何度か経験したがプロテスタントのミサは初めてだったので、面白かった。
ジョークを交えた牧師の説教とキリスト生誕の劇同時進行し、途中ではプロのソプラノ歌手の独唱もあり、とてもショー的だった。
しかめ面した神父が呪文のように聖書を読んでいたカトリックのミサとは大違いだった。

晩飯を食べに2人でチャイナタウンに行く。
食事中、最初はまだ何かわだかまりが残っていたが、だんだん打ち解けた会話が戻ってきた。
そして、途中でゲルマンは「今日1人で歩き回りながらずっと昨日のことを考えていたんだが」と昨日の話を戻してきた。
「自分が博士課程にいた頃は昨日のような議論は一度も起こらなかった。新鮮な意見を聞けて良かったよ」と言った。
こちらも構築主義や言説なんて単語は限られた分野の通貨であって、他の分野では流通してないことを知りよかった。
お互いの専門分野がいかに違う土台でできているか知り、例え立場が異なれど全てを吐き出したのは良かった。
相手を気遣って何も言わないよりかは、笑顔見せずに対立したままのほうが遥かにましだ。

チャイナタウンバスの乗り場まで見送り、最後の別れを言ったときにだけゲルマンは笑顔を見せた。

追記:一応クリスマスなんで自分にプレゼントした。


Mauss ”The Gift”
Lakeoff ”Don't Think of an Elephant”
Leach ”Claude LeviーStrauss”
Vincent "The Anthropology of Politics"

CD
Sum 41 ”All Killer No Filler"

等など、夢も希望もない商品を全部インターネットで購入。
「我が家には煙突がないのになぜサンタさんは来るんだろう」
と純粋に疑問に思っていた昔が信じられん。
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by fumiwakamatsu | 2004-12-25 12:35 | 雑記
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