飲茶・チャイナタウン・J.CREW

なぜかボストンは真夏に逆戻りしてしまった。
つい3日前までは秋空が広がってたのに、急に高温多湿な気候になった。
こんな暑さに負けてなるものか、と思いパワフルな一日を過ごした。

朝はSとLに連れられて朝からチャイナタウンに飲茶を食べに行く。

飲茶はたくさんの品物を少しずつ食べれるから楽しい。
色んな食べ物を荷台に載せて、テーブルの隙間を縫いながらウェイトレスが運んでいく。
欲しいものがあったらその場で止めて、テーブルの上に盛ってもらう。普段は、指を差しながらエセ中国語で「イーガ、イーガ(一つ一つ)」と喚くのだが、今日は中国系アメリカ人である2人に任せた。

ブランチで軽く食べるはずだったがグロッキーになるほど食べてしまった。
中華料理を食べるたびに疑問に思うことがある。なぜ、こんなに油っこいものを大量に食べているのに中国人は太った人がいないのか。Sに聞いてみると、「それは中国4000年の歴史の秘密だ」と適当にごまかしていた。なぜか、タピオカの語源の話になり、「あの漢字は広東語のスラングで’巨乳’って意味なんだ」と説明してくれた。こんな知識だけは豊富なSだ。

たらふく食って1人1000円程度。妊婦のような重い足取りでチャイナタウンをぶらつく。

喧騒、人ごみ、悪臭、砂埃。
どの都市のチャイナタウンに行っても同じような光景が広がっている。
肉屋さんの店頭には豚の頭が並び、路上ではジャンキーのおっさんが空に向かって何かを叫んでいる。バンコクでも、バンクーバーでも、ニューヨークでも、ボストンでもチャイナタウンだけはどこも変わらない。神戸と横浜だけが例外なのだろうか。なぜチャイナタウンだけが再開発を逃れてスラムの様相を残すのか、誰か調べて欲しいもんだ(確実にもう調べられているとは思うけど)。

午後にはハーバードに戻り、別の友達とチャールズ川でカヤックに乗る予定だった。
Lは学校に戻らねばならないのでSだけを連れて行く。
ボートハウスに着くとすでに7人ほど集まっていた。
さっそく各々のカヤックに別れて漕ぎ出す。

青い空、芝生の広がる川岸。日本の川からは想像できないのどかさ。
鴨の群れの横につけながらボートを漕いでいるとここがどこなのか忘れてしまう。
チャイナタウンとは対極にある空気だった。

村上春樹が言うには、ハーバードやプリンストンの学生にとってJ.CREWを着るのは一種のエリートステータスだそうだ。しかし、彼はチャールズ川でボートに乗らなかったからそんなことを言ったのだろう。だって、この川でボートを漕ぐにはJ.CREWのシンプルなチノパンとコットンのシャツが嫌でも似合うもの。日本の祭りに浴衣が似合うのと同じようにだ。エリート意識なんて二の次だ。

2時間ほど漕いで終了。飲茶で取ったカロリーがちゃんと相殺された。
冬になって水面が凍りだす前にもう一度誰かを誘って行きたい(できれば女の子と)。

(写真は前がSで後ろが自分。人類学者2人が漕ぐカヌーは早い)







b0017036_656373.jpg
[PR]
by fumiwakamatsu | 2004-08-30 00:38 | 雑記
<< ”ヒトヅマ”になっちまった悲しみに MIT >>