究極のフェミニスト

Rubinというフェミニスト人類学者の文章を読んだ。サンフランシスコのSMクラブで20年に渡りフィールドリサーチ。博士論文を仕上げた時にはもう50代前半だったそうだ。

内容を簡潔に述べると、男性による抑圧の解放を叫ぶフェミニスト達は結局自らの言説で新たな価値基準と抑圧的構造を生み出してるという。SMクラブで繰り広げられる暴力と快楽は抑圧=男性の暴力、と簡潔には結びつかない。性について研究する人類学者が極端にフィールドリサーチを避け、学問という閉じられた世界で勝手に言説と権力を作り出す立場を批判している。

あまりにも批判的過ぎたせいで彼女は大学職に就くことなく非常勤講師として各地を転々としているらしい。そして彼女の博士論文はインフォーマントのプライバシーを守るために査定委員以外はアクセスを制限されている。時折学術雑誌に掲載される論文以外、彼女の意見を知ることはできない。

笑えたのが、博士論文のタイトル。"Worshipping the Temple of Butthole!"
直訳すると「肛門寺を崇拝!」かな。こんな魅惑的なタイトルを付けときながらアクセスを制限するとは人が悪い、、、。
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by fumiwakamatsu | 2004-08-27 14:22 | 文化人類学
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