モヒカン山


さっきヤフーのトップページを見たら京都のモヒカン山が整備されるという記事が載っていた。もとは一条山という名前なんだが、側面だけ削ってプリンのように頂上の部分だけ木を残したのでモヒカン山と呼ばれている。担当していたディベロッパーが途中で倒産し、そのままの形で20年以上も残されていた。ちなみに実家から歩いて30分程度の場所にあり、台所の窓から真正面に見えた。

確かにこの山はバブル期の乱開発の象徴かもしれない。
でも、自分にとっては意味が違う。

モヒカン山は幼少の頃の思い出と一体になっている。
”立ち入り禁止”の柵を登って勝手に入って鬼ごっこしたり、
てっぺんの山には野良犬が住んでて、入ってくる人間をかみ殺すという噂がはやったり、
おっかなびっくりな山だった。

しかし一番心に残っているのは、モヒカン山の後ろに沈んで行く夕日と台所で鼻歌交じりに夕飯を作る母親の姿が重なった情景だ。

「あと5分で飯作ってくれな本当に死ぬからなb0017036_13481729.jpg」と言っては、
「じゃあモヒカン山で勝手に野垂れ死にしときなさい」と母親が笑って答えていたものだ。

正直なところ、勝手に整備なんてして欲しくない。

ちなみに、この乱開発をした業者が倒産したときに裁判を担当したのがうちの父親だった。借金で生活がすさんでしまったのか、痩せ細った社長さんが我が家に菓子折を持って訪れてきたのを覚えている。

「このことを絶対に友達に言うなよ。ばれたら我が家が焼き討ちにあって岩倉(実家のある町名)から追い出されるからな」と、父親に口止めされていた。

そして、その後すぐ社長さんは死んでしまった。やはり祟られたのだろうか。
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by fumiwakamatsu | 2004-08-27 13:48 | 雑記
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